ボイジャーくん2021ホワイトデーイベントシナリオ出演おめでとう。
怪盗天草お兄さんはあまり悪いことを教えないように!
これまでのお話
カール・セーガン博士って?ボイジャーくんとの関係は?
え、シヴァ?アレクサンドリアパネェ。てかコロンブスおま
fgoプレイヤーが読むカール・セーガン「COSMOS」(上1)
宇宙人の姿とか雷方面
fgoプレイヤーが読むカール・セーガン「COSMOS」(上2)
次に紹介するのは
人類と星の長い付き合いの話。
17世紀に明かされた星の動きの話。
そして偉大なる博士たちのロマンの話。
それが『COSMOS』上巻3章「宇宙の調和(フーガ)」です。
『COSMOS』上巻3章「宇宙の調和(フーガ)」見どころ
星は人類の生死を左右した
「惑星に負けた」というのは1632年のロンドン市の死亡統計のレア死因です。
1万人弱中10数人が「惑星に負けて」死んだらしいです。
何が何だかはわかりませんが……
惑星轟的なものでないだけは確実でしょう。流石に。
それはともかく、太陽や月及び星の運行とそれに伴う気候変化は
狩猟採集・農耕牧畜問わず人間の生存に大きく関わる問題でした。
エジプトのアブ・シンベル神殿、メキシコのチチェン・イッツァなど
「一年の特定の時期に太陽光が所定の位置に刺す」
「天体観測に重要な照準線になる窓がある」
太陽や月及び星の運行を観察するためと思われる世界の
古代神殿について『COSMOS』上巻3「宇宙の調和(フーガ)」は紹介しています。
時代が下り、天文学は国家権力の独占するところとなり
公式以外の者が星詠みを禁じられたり、
予言の結果如何では死刑になる占星術師もいたようです。
日本の陰陽寮も朝廷の天文機関としての側面がありましたね。
晴明、晴明…
あ、蘆屋くん帰ってくださいね!
17世紀、星の真実が解き明かされ宇宙への道が……
17世紀は惑星の秘密が科学で解き明かされ出し、
より広く人々の物になり出したと言える時代だと
「宇宙の調和(フーガ)」で述べられています。
筆者はガリレオとニュートンの名前は知っていたものの、
ヨハネス・ケプラーの名前と功績は知らなかったクソ雑魚です……
ケプラーの功績や生涯などについての詳細は、
『COSMOS』上巻本編を参照して欲しいです。
ケプラー以前には惑星は真円の軌道を描いていたと信じられていました。
ケプラーは神聖ローマ帝国の王室数学者、ティコ・ブラーエの正確な観測記録と
惑星の中でことに特徴的な火星の動きの研究を命じられた奇跡によって、
惑星は楕円の軌道を描くなどの三法則を発見したようです。
惑星の運動についての発見(ケプラーの三法則)については
以下のサイトの解説がわかりやすいと思います。
ケプラーの三法則を数学的に解明して、万有引力を一般化したのがニュートンです。
ケプラーの三法則及び万有引力は第一宇宙速度の計算に必要なものです。
人工衛星などをどれだけの速度で飛ばせば地球周回軌道に乗せられるかという数値だそう。
第3段階のボイジャーくんが戦闘台詞で言っているやつですね。
17世紀はまさに人類が宇宙へ旅立つ契機と言える年代だと、
『COSMOS』上巻3「宇宙の調和(フーガ)」で強く感じました。
宇宙への道を拓いた博士のロマン①ケプラーの月旅行小説
『COSMOS』上巻3「宇宙の調和(フーガ)」では
ケプラーが人類の宇宙旅行を夢見ていた話も紹介されています。
ケプラーは大衆へ科学をわかりやすく説明し、普及させたいと望んでいたようです。
そうした情熱のもとに書かれたのが17世紀の空想科学(SF)小説の先駆け、
月旅行を題材にした空想科学小説『ソムニウム』でした。
ケプラーは自身の発見を「月に降り立った人間が見た、自転する地球」という表現で
この小説の中で平易に表現したとされます。
しかし時代は三十年戦争へ、吹き荒れるのは魔女狩りの嵐。
この早すぎたSF小説はケプラーの老齢の母親を
「魔女」とみなす根拠となってしまい、ケプラーは苦悩しました。
(捕らえられた母親はケプラーの理路整然たる弁護で助かったようです)
17世紀は輝かしい科学上の発見に満ち溢れる一方、
教会の権威とそれを利用する権力の暴威が強い時代でもありました。
ガリレオ・ガリレイも著書で地動説を宣言して
カトリックの牢屋に行ってしまいましたね……
ままならない。
宇宙への道を博士のロマン②ニュートンが熱狂した古代文明
ニュートンは数学、物理学、天文学の科学の分野で途方もない業績を残した天才でした。
そんな彼が晩年に熱中して、著書を出していたのが古代の文明や神話の研究です。
ニュートンは生来より神に敬虔であり、
若き日には聖書の熟読から「三位一体説」への
疑念を追求していたそうです。
数学、物理学、天文学の知見を生かして古代年表の訂正を試み、
ソロモンの神殿の建築学的復元図も著書に載せたとか。
アルゴナウタイ(アルゴノーツ)の物語も彼にとって親しみ深いものであったようで、
北半球の星座の名前は皆その人物や出来事やアイテムに因んでつけよう!
そんな主張もしていたようです。
ソシャゲに出てきた元の人物関係に熱中していたというだけで
人類史上とてつもない発見をした天才に妙な親しみを持ってしまう。
そんなチョロい筆者でした。以上。
まとめ
ボイジャーくんが宇宙に射出されるときに乗ってたのがセントール(ケイローン)とか
ジェイソンもといイアソンにマイルーム台詞あるのを思い出しました。
2021年ホワイトデーシナリオのボイジャーくんの「航海」がどうなるか楽しみです。
『COSMOS』上巻4「天国と地獄」へ読書録も続く。
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