百年経った道具は付喪神というなら
百年を経て捨てられた古道具が人を恨んで「造化の神」の力で妖に変生。
人や牛馬を喰らい街を荒らし、不動明王の眷属に懲らしめられる。
その後かつて仲間割れをして、以降は仏道修行に励んでいた
数珠の付喪神のもとで真言密教の修行へ。
最後にはそれぞれ仏に至った、という話。
百年を経た付喪神の恨みですらなかなか収束するまで大変という話。
二千年間「殺され」続けた「仮面」と「人形」は何に…？
「人間の身代わりに2000年間殺され続けた仮面は人を恨んで殺すに決まっている」
『サーヴァント･サマーキャンプ！ ～カルデア･スリラーナイト～』メイン終盤でパイセンが。
百年経った付喪神が妖に変生して人を食うなら、
2000年間殺され続けた「仮面」の恨み辛み祟り…あな恐ろしや！
ところで「仮面」を嵌められて一緒に殺された「人形」の怨念はどこへ。
「しにたくない」と画面いっぱいに叫んだ人形は。
誰かの「夫」だったりもした人形…
「秦」氏のあの人物が作った？「仮面」の妖怪・面霊気
付喪神がメインの鳥山石燕「百鬼徒然袋」を紹介した本。
その中にあった「面霊気」という妖怪に非常に気になる記述が。
「秦河勝が作らせた生きているかのような仮面」
そんな意味の文章が添えられていました。
秦の始皇帝にルーツを持つともされる渡来人・秦氏の大物。
聖徳太子に仕え、国造りや大阪・四天王寺の建立・運営にも強く影響したと。
秦氏が作った、仮面。
秦氏が作った、仮面。
蘆屋道満が秦氏だというネタがあったりしますが、
だから型月の蘆屋道満も傀儡の扱いに長けているのでしょうか？
ところでKindleの「国立図書館コレクション」がヤバくないか？
鳥山石燕の「百鬼徒然袋」は「国立図書館コレクション」のKindle版もあり、
これもKindle Unlimitedの読み放題対象です。
「面霊気」は3巻（下）に紹介されています。
百鬼徒然袋 3巻 [3] (国立図書館コレクション) Kindle版
Kindle版の「国立図書館コレクション」は
- 大体Kindle Unlimited読み放題対象
- 一冊100円前後のものが多い
と非常にお得なので、気になる資料がないか
一度チェックしてみてはいかがでしょうか？
個人的に気になった二つ。
禁忌習俗語彙 (国立図書館コレクション) 柳田国男 Kindle版
こどものダンテ 神曲物語 (国立図書館コレクション) Kindle版
おまけ：「面霊気」をモチーフにした作品（読み放題対象外）
百器徒然袋 面霊気 薔薇十字探偵の疑惑 (カドカワデジタルコミックス) Kindle版
試し読みから「呪いの仮面」とかかましてくる。
コメント